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アクサIM、低炭素社会への貢献を加速させるため、気候変動対策をさらに強化

  • 2021年11月8日

本プレスリリースは、アクサ・インベストメント・マネージャーズ(アクサ IM)が欧州現地時間2021年11月8日付で配信した英語原文を抄訳したものです。なお、英文の原文と翻訳内容に齟齬がある場合には原文が優先します。

  • アクサIM、気候変動に関するエンゲージメントおよびスチュワードシップ方針を強化し、気候変動対策で出遅れている企業からの投資撤退を視野に
  • 石油・ガスセクターについての投資方針を強化し、環境への悪影響を抑えるために新たな投資除外方針を導入
  • より持続可能な戦略への移行を促進するため、気候変動ソリューションへ意識的に資本配分を強化。そして、2050年までにアクサIM自身がネットゼロの投資家/事業会社になるためのコミットメントを掲げる

アクサ・インベストメント・マネージャーズ(アクサIM)は本日、持続可能な低炭素社会への移行への貢献を加速させるため、気候変動に関するコミットメント強化を発表しました。

アクサIMエグゼクティブ・チェアマンのマルコ・モレリは次のように述べています。「私たちは皆、低炭素社会への移行においてそれぞれの役割を果たす必要があります。世界気候サミット(投資のCOP)において、気候変動に対する当社の最新のコミットメントを発表できたことを誇らしく考えております。当社はアクティブ運用の資産運用会社として、確信に基づいた行動と資本配分により投資先企業の行動に影響を及ぼすことができます。当社の受託者責任は、単にお客様にリターンをご提供することだけでなく、責任投資や気候変動対策のけん引もその一環です。それが、アクサIMとしての役割であると考えます。投資判断において、商品ラインナップにおいて、エンゲージメントや議決権行使において、そして事業運営方法において、当社はリターンと私たちが住む世界の長期的な持続可能性のバランスが取れるように行動を起こします」

気候変動対策へのエンゲージメントとスチュワードシップ方針を強化

マルコ・モレリは続けます。「当社では基本的に、気候変動ソリューションやネットゼロ関連資産に資本をさらに投じるべきと考えており、そして、真に移行を進めているとみられる企業への資金提供を続けています。ネットゼロへの道程を理解し、影響を与えていくためには、企業やお客様とのエンゲージメントやオープンな対話が不可欠です。また、投資先企業から進捗や強いコミットメントが見られない場合、投資判断において決然かつ大胆になる必要があり、投資撤退を検討しなければなりません。ネットゼロへの道は移行を意味します。我々は企業に対して猶予期間を与えなければなりませんが、投資先企業が気候変動問題に真剣に取り組んでいない場合、妥協のないアプローチを取る必要もあります」

2022年から、アクサIMは投資判断における環境への考慮を一段と強化します。影響力の大きい企業および発行体を分類するカテゴリーに応じて、4つの異なるアプローチを採用します。

  • 「クライメートリーダー」は、1.5℃の世界への移行を可能にする気候変動ソリューションを提供している企業。または、すでに低カーボンフットプリント(二酸化炭素の総排出量)を達成していて、気候および環境慣行において業界最高水準にある企業。
    アクサIMは「クライメートリーダー」への投資を継続し、そういった企業のリーダーシップ維持を支援。
  • 「トランジションリーダー」は、炭素削減に関して優れた実績を有する企業。または、測定可能な目標を備えた正式な改善道程を持つ企業。
    アクサIMは、成長機会を有し、投資家に対して長期的な価値を提供する「トランジションリーダー」の特定に引き続き全力で取り組む。
  • 「トランジション・ラガード(移行で出遅れている企業)」は、気候変動問題を認識してはいるものの、具体的な移行の道程を明確に示していない企業。
    アクサIMは「トランジション・ラガード」に対して投資およびエンゲージメントを継続し、年次株主総会(AGM)での議決権行使などを通じて、移行の加速を促します。
  • 「クライメート・ラガード(気候変動対応で出遅れている企業)」は、アクサIMとしては、気候変動問題に真剣に取り組んでいない企業のことです。焦点を絞ったクライメート・ラガードリストはアクサIMによって作成・定義されます。アクサIMのポートフォリオにおいて重要で、また環境への影響が大きい企業で構成されます。
    アクサIMは、2022年からのこういった企業に対するエンゲージメントにおいて、明確な目標を設定し、2025年までの3年間の企業の行動を監視します。もし、ネットゼロへの道程の進捗がはかばかしくない場合、「3ストライク、アウト」原則を適応し、投資撤退を行います。クライメート・ラガードから投資撤退させた資本については、アクサIMはクライメートリーダーやトランジションリーダーへの投資を検討します。

石油・ガスセクターの投資方針を強化、新たな除外方針

環境に対する悪影響を抑制するため、アクサIMは石油・ガスセクターの投資方針を以下のように強化します。

非在来型の石油・ガス企業への新たな除外方針

  • 絶対的な除外基準を追加して、オイルサンドに対する投資方針を強化。総生産量の5%超がオイルサンドの企業を除外。
  • 北極圏に関する厳格な方針を採用し、環境への注目を拡大。北極圏監視評価プログラム(AMAP)地域で展開される石油・ガス採掘活動を除外。具体的には、総生産量の10%超をこの地域からあげている企業を今後除外する。シェール/フラッキング(水圧破砕)に関しては、総生産量の30%超の小規模企業を除外。
  • 以上の新たな規制はアクサIMのESG基準の一部で、2022年初めに導入予定。

エンゲージメント

  • アクサIMは、明確な目的と特定の時間枠に基づき、投資対象の石油・ガス企業とのエンゲージメントを継続。3年後に十分な進捗が達成されない場合には投資撤退。
  • 石油・ガスセクターに対する「科学と整合した目標設定イニシアチブ(SBTi)」のフレームワークが2021年の年末までに発表される予定であり、アクサIMは、投資対象企業の科学関連目標が、この新たなフレームワークに速やかに適応するように企業に要請。

非在来型および在来型の石油・ガス企業への注視を強化

  • メタンガスに関する適正な管理およびCO2 KPI(重要業績評価指標)の想定通りの推移を確認するため、事業慣行に関して体系的に注視。

1.5℃の世界への移行を促進するため、気候変動ソリューションに投資

長期的な持続可能性と業績を促進する、環境に優しいソリューションに資本を配分するためには、投資戦略の目標と意図に関する透明性が必要です。

アクサIMは、気候変動ソリューションへの資本配分を促すために以下の方針にコミットしています。

  • ファンドの販売会社および最終投資家に対するファンドのラインナップをさらに簡素化するためのACTファンドレンジ(最もESGにフォーカスしたファンド群)の更なる開発。ACTファンドレンジには、最近立ち上げた、気候変動などの課題に関連した特定の持続可能性目標を対象とするESGファンドを含む。
  • アクサIMの運用資産の大部分を占める株式、債券、マルチアセットにおいて立ち上げたファンドおよび戦略の多くが、サステナブルファイナンス開示規則(SFDR)の第8条および第9条に分類されるようにする。SFDRは、持続可能な投資ファンドに対する最も厳格な欧州連合(EU)開示規制。
  • 低炭素社会への移行に対する資金提供のためにグリーン資産への投資を継続。グリーン投資には、インパクトボンド、グリーン上場株式、グリーンリアルアセッツが含まれ、2021年6月末時点の運用資産残高は327億ユーロ超。
  • 直接投資不動産における1平方メートル当たりのCO2排出量を2025年までに20%削減(2019年対比)。2050年までにネットゼロを目指す。
  • 直接投資不動産資産の50%について、2025年までに1.5℃目標に平仄を揃える。

さらに、アクサIMとBlue Like an Orange and Proparco(フランス開発庁の関連機関で民間セクター開発に従事)は、開発系金融機関、大規模民間投資家、保険会社と連携して、10億~20億ドルを動員する革新的な投資戦略の開発に取り組んでいます。これは債券戦略で新興国債券を投資対象とし、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を強化するプロジェクトを開発している発行体への支援を意図しています。

2050年までにネットゼロ企業に

アクサIMは、2050年までにネットゼロ企業となるため、自社のカーボンフットプリント(二酸化炭素の総排出量)削減に向けて一連の対策を導入しており、さらに以下の対策を講じます。 

  • 現在の当社のカーボンフットプリントの特定とオフセット(相殺)を通じ、CO2消費量を測定することでカーボンニュートラルを目指す
  • 2025年までにCO2排出の25%削減目標(2019年対比)を既に設定しており、ネットゼロに向けてさらにCO2 消費量を削減
  • ClimateSeed(カーボンオフセット取引プラットフォーム)のノウハウを活用し、オフセットソリューションを通じて残りのCO2消費を除去

以上のコミットメントの詳細については、2022年に発表する予定です。

 

アクサIMはまた、低炭素社会への移行に貢献するため、以下の行動を取っています。

  • 全ての石炭投資からの撤退。経済開発協力機構(OECD)諸国で2030年まで、それ以外の国でも2040年まで。1
  • よりグリーンな投資商品ラインナップの拡充。カーボンを重視した新戦略の導入、グリーン投資ポートフォリオのさらなる拡大を含む。また、「ACT」ファンド群を創設することで、基準を明確にし、これらのファンドが最もESGにフォーカスしたファンドであることをお客様に容易にご理解いただけるようにする。
  • アクサIMの対象運用資産の41%が、2050年までにすでにネットゼロを達成する見込み22022年には、運用資産(AUM)に占めるこのネットゼロ資産の比率をさらに高める。2030年までには、対象運用資産のCO2フットプリントは、2019年対比で50%削減できる見込み。
  • 2019年以降、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)レポートを毎年発表し、ESGおよび気候変動戦略や主要指標を公表。具体例としては、2018年から2020年にかけて、投資のカーボンフットプリントは8%減少。
  • 2020年には319社に対してエンゲージメントを実施し、そのうち27%は気候変動に関するもの。18%は資源や生態系に関するもの。
  • アクサグループと連携し、パリ協定に沿った投資の方法論を確立し、達成可能な目標も定義。アクサグループでは、2019年から2025年にかけて投資対象からのCO2排出量を20%削減することを2020年にコミット。この目標は、ネットゼロ・アセットオーナー・アライアンス(NZAOA)3 のプロトコルに沿って定期的に改訂。
  • 初のアクサIMクライメート・トランジション・アワード4 を、フロア・ファン・デル・ヒルスト博士の「バイオエネルギーの持続可能性」に関する研究に決定。バイオマス(動植物由来の再生可能な有機資源)生産から生じる土地利用の変化に着目した同氏の研究を評価し、10万ユーロ(約1,300万円)を授与。
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