長寿化の一方で 出生率は低下

マリー・フロマージュ
ヒューマンキャピタル&ダイバーシティ・アナリスト、 アクサ IM

 

  • 長寿化と生産年齢人口の減少が同時に進行し、現在の労働システムと退職制度の維持が困難になる可能性が高まっています。
  • 実際、高いスキルセットを持つ高齢労働者を雇用することは、経済全体にとって大きなメリットがあるのです。
  • 画一的な人事制度は過去のものになりました。若い世代の中には、時代の変化を感じ取り、新しい働き方を始めている人もいます。

平均寿命、つまり人が生まれてから死ぬまでの期間については、多くの研究で同じ結果が確認されています。私たちの寿命は延びており、今後も延びる可能性が高いのです。今のペースでいくと、今日、先進国で生まれた子どもの多くは100歳以上まで生きることになります (表 1) 。途上国も同じ過程をたどると考えられています1


その一方で、世界の多くの国で出生率が低下しています。2 高齢化と少子化が同時に進行し、世界は急速に高齢化が進んでいます。世界人口に占める60歳以上の割合は2017年時点で13%となっています。これが2050年までに約25%に増え、2100年にはアフリカを除くすべての地域で30%に達する見込みです1

  1. 国連の推計によると、2300年の世界 (途上国と先進国) の平均寿命は女性97歳、男性95歳となっています。
  2. 出生率は、比較的高い出世率を維持しているアフリカを含めて、ほぼ全世界で低下しています。合計特殊出生率は2000〜2005年の5.1から2010〜2015年は4.5に低下しました。ただしヨーロッパは例外で、合計特殊出生率は2000〜2005年の1.4から2010〜2015年は1.6に上昇しています。
  3. 国連「世界人口予測 2017年改定版」