迫りくる人口減少が経済に 与えるインパクト

ローラン・クラベル
マクロ・エコノミック・リサーチ、
リサーチ&投資戦略責任者

デイビッド・ページ
シニア・エコノミスト – 米国および英国担当
リサーチ&投資戦略

  • 長寿化は歓迎すべきことであり、今後もこの傾向が継続することを願うばかりです。
  • 多くの新興国で平均寿命が延び、「人口ボーナス」期を迎える見通しです。
  • こうしたトレンドは、今後数年間にわたり先進国と新興国の間の格差を説明する一つの要因となります。グローバルレベルでは、中長期的に逆風となる可能性があります。

長寿化は人口減少の主な要因
ここ数十年の間に平均寿命は著しく延びました。世界保健機関 (WHO) の統計 (2016年) によると、世界の平均寿命は72歳で、2000年から2015年にかけて5.5歳(および19世紀半ばから30歳)延びています。


米国や英国などの一部の国では、寿命の延びが頭打ち状態ですが、世界全体で見ると、次の世紀に向けて平均寿命は延び続けると予想されます。平均寿命の延びは世界人口の急増につながり、経済成長にプラスの影響を与えました。また、世界の出生率は長期的に低下傾向にあり1、世界的に高齢化が進んでいます。過去数十年間は、高齢化は子供や退職者の労働者に対する割合(従属人口指数)を低下させ、経済成長にプラスの影響をもたらしてきました。

 

1世界の出生率は1960年の5人から2016年は2.4人へと半減しま
した (出所:世界銀行)。