債券

ベンチマークを設定することで、運用戦略に伴う特定の種類の投資を個々の投資家が理解でき、また、市場全体に対するパフォーマンスを測定する手段となります。 

ベンチマークは、ポートフォリオに含まれるセクター、地域、または信用格付けの優れた指標を提供しますが、アクティブ運用アプローチは、ポートフォリオ内においてベンチマークを単純に複製するのではありません。代わりに、マネージャーの知識とスキルを使用して、ベンチマーク内で最も魅力的な投資機会の選択的なポートフォリオを構築し、パフォーマンスに加えて付加価値を提供することを目的としています。つまり、「アクティブリターン」を得ることを目指します。 

当社の戦略は、「トラッキングエラー・バジェット」の範囲内でベンチマークを上回ることを目指しています。これは、当社が目指すアクティブリターンのレベルがアクティブリスクの目標レベルに関連していることを意味します。

ベンチマーク対比で測定されない戦略では、インデックスを参照せずに市場動向に柔軟に対応できるため、魅力的なリスク調整後リターンの実現に注力できます。

投資適格債の目的
投資適格債は、外部の格付機関が債務不履行の可能性が相対的に低いと判断した企業の債券に投資するものです。利回りは国債に比べ高い傾向にあります。

当社の戦略
当社は、ローカル市場に関する深い専門知識と、トップダウンのマクロ経済リサーチを組み合わせ、クレジット・サイクルを通じて検証された、確固として反復可能な運用プロセスを構築しています。当社のポートフォリオ・マネージャーは、これらすべてのリサーチと、トレーディングおよびエンジニアリングチームの専門家に常にアクセスできます。

物価連動債の目的 
物価上昇により、時間の経過とともに貯蓄や投資の価値が失われていきます。物価連動債は、元利金の支払いをインフレ率に連動させることで、投資家の資金へのインフレの影響を抑えることを目的としています。

当社の戦略

• グローバルチーム：経験豊富な専任チームが、英国、ユーロ、グローバルのインフレ連動型ファンドを運用しており、当社の債券チームが緊密にサポートしています。
• 一連のソリューションをご用意：単一市場、グローバル、カスタマイズされた物価連動債などの戦略をご用意しています。 
• 市場の洞察と流動性へのアクセス：全世界で140億ユーロを超えるインフレ連動型の運用資産5という大きな規模を持つ当社は、市場に関する優れた洞察とともに、流動性へのアクセスを提供しています。

短期デュレーション債の目的
従来、低リスクのインカム源といえば、銀行の預金金利と、信用度の高い政府が発行している債券の2つが主流でした。しかし、現在ではどちらもインカムとはなり得ません。

短期デュレーション債戦略は、大きなリスクや不確実性を伴わずに比較的高い利回りを得られる可能性があり、魅力的な選択肢と考えられます。慎重な投資家にとって、短期デュレーション債はクレジット市場への第一歩と見なすことができます。

当社の戦略
短期デュレーション債戦略では通常、満期が5年以下の債券に投資し、全体的に低いボラティリティで高いインカム獲得を目指します。

サステナブル投資の目的
アクサIMでは、責任ある投資を行うことは、お客様に対する受託者責任と密接に関連していると考えています。当社は、企業がより責任ある行動を取るように導くべく、持続可能な成長のための条件を満たす企業に投資することで、投資家の皆様の長期的な利益を守るよう努めています。

当社は、サステナブル投資に注力することで、より良い投資判断が可能になり、より持続可能な世界への移行を加速させる手段になり得ると考えています。企業は、持続可能な活動に対する投資家の期待の高まりに配慮する必要があります。これは、企業情報にサステナブル指標の組み込みを求める政府や規制当局の要請に裏付けられています。さらに、金融業界の調査・分析によれば、ESG要素を運用プロセスに組み込むことで、リスクを特定しつつ超過リターンを得られる可能性があることが示唆されています。

当社の戦略 
当社のサステナブル投資戦略は、ポートフォリオ構築にサステナビリティ要素を組み入れ、責任投資分析を用いて、資産クラスのユニバースを洗練させ、強化します。同戦略は、ESGスコアの低い企業を排除する「ベスト・イン・クラス・ポリシー」に導入し、カーボン・フットプリントなどの特定要素を目標にポートフォリオを調整します。

インパクト投資戦略はまた、国連の持続可能な開発目標（SDGs）を運用アプローチの一部の対象としています。インパクト投資戦略は従来、プライベート・エクイティを介して行われていましたが、最近では上場資産を介してインパクト投資戦略を行う投資家が増えています。

インパクト投資の目的
多くの投資家にとっては、運用リターンだけでは十分でなくなってきています。今日、投資家は投資対象として、環境や社会に直接貢献する革新的な製品やサービスを提供している企業を、より多く求めています。

当社の戦略
当社のグリーンボンド戦略は、低炭素経済への移行を支援しつつ、ボラティリティの低い運用リターンの実現を目指しています。当社は、独自のグリーンボンド評価フレームワークを開発しました。そしてこれを基に、ソーシャル・ボンドとサステナビリティ・ボンドのための新しいフレームワークを構築しました。これらは構造的には非常に似ていますが、ソーシャル・ボンドとサステナビリティ・ボンドは、それぞれの特殊性によりいくつかの側面が異なっています。このアプローチは厳格なものですが、進化を続けており、以下の3つの主要目的の達成を目指しています。  

• 真にインパクトのあるグリーン資産や社会的プロジェクトへの投資促進 
• グリーン・ボンド、ソーシャル・ボンド、およびサステナビリティ・ボンド（GSSB）市場の整合性および透明性の向上 
• GSSB発行体が気候変動対策や持続可能性の課題に取り組むこと、そしてそういった取り組みの事業運営への導入促進 

スマートエネルギー、グリーンビルディング、低炭素運輸、持続可能なエコシステムという4つの主要分野において、最も関連性が高く、インパクトがあるグリーンプロジェクトやソーシャルプロジェクトのみが必要な融資を受けられるようにするためには、投資対象債券の選別が重要です。

バイ・アンド・メインテイン・クレジットの目的
バイ・アンド・メインテイン戦略は、投資適格クレジット市場において分散が効いた保守的なエクスポージャーを提供します。典型的なパッシブ戦略とは異なり、これらの戦略はベンチマークに連動しません。これにより、高度に分散されたポートフォリオを柔軟に構築することができ、市場サイクルを通じて下振れリスクを軽減できるように設計されています。

当社のバイ・アンド・メンテイン・クレジット戦略は、アクティブなクレジット選定およびモニタリングに関するスキルと付加価値、および低コストのパッシブ運用という2つの当社の強みを組み合わせたものです。

当社の戦略
当社のファンダメンタル投資アプローチは、深い信用分析と長期的なトレンドに焦点を当てたものです。最終的に残存年数の長い良質な債券を選定することを目指しています。債券発行体の信用に関する懸念が深刻化した場合には、価値維持のため債券取引を行う準備が常にできていますが、不必要な回転や取引コストの回避を目指しています。低コストを目指すことは、長期的なパフォーマンスを低下させる可能性が少ないことを意味します。

気候変動リスクおよび投資機会が顕在化する期間と、バイ・アンド・メインテイン戦略の運用期間は、かなり一致しています。このため、気候変動は同戦略において重要な考慮事項であり、運用プロセスの各段階で完全に統合されています。

2000年代後半、機関投資家の間では、LDI（Liability Driven Investment、負債対応投資）マンデートが人気のソリューションとなりました。LDIは、最もシンプルなレベルでは、資産と負債をヘッジし、日々のポートフォリオのボラティリティーをコントロールします。

最近では、機関投資家のキャッシュフロー要件を満たしLDIソリューションを補完するものとして、CDI（キャッシュフロー・ドリブン・インベストメント）マンデートが注目を集めています。CDIは、よりフォワードルッキングで長期的なアプローチであり、お客様が将来のキャッシュフロー要件や資金調達目標を達成する能力を高めることを目的としています。

ソリューションの目的
クレジット市場の流動性が低下し、取引コストが上昇する中、多くの機関投資家にとって、キャッシュフローの効果的管理がさらに重要になってきています。このため、機関投資家はCDIソリューション採用の潜在的なメリットを検討するようになっています。

CDI戦略は、クオリティの高い社債などの資産を選択することで、予測可能なキャッシュフローの確実な創出を目的とし、予想されるキャッシュフロー要件に沿って安定的な契約上のインカムを提供するものです。

当社の戦略
当社のソリューションチームは、お客様とのパートナーシップの下、戦略的アドバイス、ポートフォリオ管理の専門知識、コスト効率の良い戦略実施を提供しています。CDIソリューションの中核となるのは、お客様のキャッシュフローの予測可能性を高めるために設計された、当社の長期的なバイ・アンド・メインテイン・クレジット・アプローチです。