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債券市場: リスクをどこで取るか
リスクに対するアプローチが人によりまちまちなのは、周知の事実です。アドレナリンの高揚を求めて身体的なリスクを取るのが好きな人もいれば、注目株を追って投資リスクを取る人もいます。大抵の人々はソファ(安全地帯の意味)を離れようとしないと思われますが、それは本来間違っていることではありません。
ただし今日の市場では、極言すれば投資家に安全な「ソファ」の選択肢はなく、リターンを求めるのであれば、多少のリスクを負う必要があります。しかしどのリスクを取るかを選ぶことができます。この記事では、債券の中でリスク/リターンのバランスが現在最も魅力的と私たちが考えている領域にフォーカスします。
国や地域にこだわらないグローバル債券戦略では、リスクの取り方に関して2つの要素があります。第一は極めて明白で、投資対象そのものとそれに伴うリスクです。第二は、国債であるか特定のポートフォリオのヘッジであるかに関わりなく、ポートフォリオのプロテクションを弱めることに由来するリスクです。
ハイイールド債およびハイブリッド債に注目
ポートフォリオのヘッジ要素は低下しますが、当社が目下価値を見出しているのは、質の低い投資適格債および質の高いハイイールド債です。後者の場合、米国のハイイールド債は現在、債券の中で当社が最も注目している投資対象のひとつです。米ハイイールド債はレバレッジが低いヨーロッパの同等債券に比べ多様化が進んでおり、 CCC 格の領域でそれが顕著です。特に当社では、質の高い投資適格債との比較において、償還までの残存期間が短い米ハイイールド債に価値を見出しています。
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