Investment
Institute
環境
新型コロナウイルス: グリーン・リカバリー(環境に配慮した復興)を目指して
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(パンデミック)に伴う経済活動の停止により、温室効果ガスの排出量が世界中で激減しており、その減少率は25%に達すると試算されています。
結果として世界の二酸化炭素排出量は2019年にいったんピークに達したとみられ、2020年には5%以上減少する可能性があります。
こうした歴史的な減少にもかかわらず、世界の気温上昇を産業革命前の水準から1.5℃以内に抑えるという気候変動目標の達成を目指すならば、ここ数カ月の結果を繰り返し再現する、あるいはさらに上回る必要があります。
政策立案者や業界、金融機関は、今回の新型コロナウイルス危機を、炭素排出量を最小限に抑えながら持続可能な景気回復を確実なものとする復興の道筋を築くきっかけにしなければなりません。
アクサ・インベストメント・マネージャーズ(アクサIM)は先ごろ、欧州グリーン・リカバリー・アライアンスに対する支持を表明しました。また、グリーンプロジェクトへの融資を目的とする、欧州安定メカニズム(ESM)をモデルにした「欧州気候変動緊急対策ファンド」など、具体的なソリューションも提案しています。
投資家はスチュワードシップ活動を通じて、この課題で重要な役割を果たすべきだとアクサIMは考えます。投資家はエンゲージメント計画を拡大すべきでしょう。360度評価を用いてエネルギー供給事業者や発電事業者のみならず最終需要部門に対してもエンゲージメントを実施し、供給側のエネルギーミックスの転換と消費側の効率性向上の両方を促していくべきです。
新型コロナウイルス: グリーン・リカバリー(環境に配慮した復興)を目指して
Download full article (745.95 KB)
ご留意事項
ご留意事項