
ロボテック戦略:農地から食卓までロボテックで自動化
- 2025年3月14日 (3 分で読めます)
これまで5回のロボテック戦略レポートでは、最も伝統的な産業にさえも革命を起こす、現代のロボット工学と自動化の有望な可能性を探りました。コストの節約、非効率性の削減、持続可能性の向上は企業や投資家を含む様々な利害関係者に利益をもたらすと期待されています。
食品生産もまたロボテックの多様な機会の中で、着目すべき一例と見ています。食糧に対する人類の基本的欲求は、世界の市場をひとつに結び付ける力があると考えます。これは無くなることのない基本的欲求であり、世界人口の増加に伴い増加し続けるものと見ています。現存の食料安全保障の世界的不平等を背景に、需要を満たすためにはかつてないほどの大量の食品生産が必要となることが予測されています。1 しかし地球の天然資源には限りがあります。世界の居住可能な土地の半分がすでに農業に利用されています。2 伝統的農業はこれまで需要を満たすために、非効率的で持続不可能かつ汚染度の高い方法を使用してきました。今後はより少ない資源でより多くを産み出す必要があると見ています。政府でも企業でも、栄養危機に対処するための取り組みの増強を進めています。3
同様に、産業側も肥料コストの上昇、作物に与える天候変動の影響、乱高下するコモディティ価格、人件費と人手不足など、様々な面から強まる経済的圧力に直面しています。4 The McKinsey Global Farmer 世界で数千件の農家を調査したマッキンゼー・グローバルファーマー・インサイトによる報告書では、農家に対する2024年の優先事項として、生産性を高めるためのアグリテック・ソリューションの導入を取り上げました。5
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前回の戦略レポートの中で触れたソフトウェア&ハードウェアのソリューションプロバイダー(顧客の問題解決策を提供する企業)のトリンブルもまた、アグリテック(農業分野で活用される最先端テクノロジー)の革新的な能力が農業に与えうる具体的な影響を示す一例になると見ています。トリンブルの精密農業機器が農地管理の最適化や資源消費の削減、収穫高の増強を支援する場面では、同じワークフロー最適化原則が適用されます。トリンブルは作業の効率性向上を可能にすることで、様々な産業で持続可能性と収益性の双方を改善する上で不可欠な役割を果たします。農業畜産業以外でも、食品生産の自動化もまた、食品が加工され安全に消費者へ届けられる方法を変革しています。新型コロナウイルス感染拡大の時に、食品サプライチェーン(供給網)の脆弱性が露わになり、衛生の改善や汚染防止、加工施設での肉体労働依存度の削減が不可欠であることが明らかになりました。
食品加工自動化のリーディング企業であるJBTマレルは、安全性と効率性を高める先進的ロボットシステムを開発することにより、これらの課題に取り組んでいます。自動化した同社の食品加工設備は人間と食品との接触を最小化し、汚染リスクを削減し、安全基準を引き上げます。さらに、JBTマレルの技術によりトレーサビリティ(食品履歴管理)が改善し、生産者は農地から食卓まで材料を追跡できるようになり、食品リコール(不良品回収)の防止や規制遵守の確保に役立ちます。精密農業から加工および包装まで、食品チェーン全体にわたって自動化を統合することにより、同産業は安全を高め、効率的、そしてより持続可能な食品生産を実現できると見ています。
食料安全保障と持続可能性、公衆衛生が依然として世界的な課題であることから、この分野で革新的な自動化ソリューションを提供する企業は相対的に良好な長期の投資機会を表していると見ています。
企業への参照は例証のみを目的としており、個別銘柄への投資を推奨するものではありません。
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