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アクサIMが脱炭素化に取り組む企業を支援する新しい「トランジションボンド」を提唱

  • 2019年6月21日

グリーンボンドは債券投資家にとって選択肢として確立されているが、業界がさらなる発行を望んでいるのに発行できずにいるため、アクサIMはこの資産クラスの持つ潜在力が十分に発揮されていないという意味において、岐路に立たされていると考えています。

このため、アクサIMのESG調査・エンゲージメントチームは、まだ脱炭素化が十分進んでおらず、それゆえに質が高く、「グリーン・タクソノミー」*を満たすグリーンボンドの発行を正当化するのが困難な企業が、それに代わる脱炭素化を図ることにつながる債券発行を可能にする新しいタイプの債券を提唱しています。これを踏まえ、アクサIMではトランジションボンドの市場拡大のため、発行を望む企業向けに、レポーティング、調達資金の管理、発行体のサステナビリティ戦略などを勘案したガイドラインを作成いたしました。

*グリーン投資の分類基準

このトランジションボンドは、特に二酸化炭素回収・貯留、コージェネレーション発電所およびガス輸送インフラなどのプロジェクト・ファイナンスに利用することができます。こうしたトランジションボンドは投資家にとっては、既に脱炭素化が進んでいる企業だけでなく、それを目指す熱意のある企業に投融資する際に、直面する課題を克服するのに役立つと考えられます。

アクサIMのESG調査・エンゲージメント統括責任者の高月擁は次のように指摘しています。

「トランジションボンドと呼ばれる新しい資産クラスを確立することは、グリーンボンドをローンチする力がない発行体にとって極めて重要であると当社は考えています。素材、資源採掘、化学関連などの温室効果ガス排出量が多い業界の企業、さらにグリーンボンドを発行するための十分な「グリーン資産」を持たない企業を対象とすることで、トランジションボンドは脱炭素化の取り組みを支援する目的に特化した代替資金調達源になるでしょう。」

この債券は、企業による移行プロジェクト向けの資金調達目的だけに利用されるようにすれば、債券とその用途の透明性が高まり、投下資金がどのように利用されるかについて投資家の信頼を得ることにつながります。

高月はさらに、このトランジションボンドを発行することで、投融資対象となるプロジェクトによる環境への効果が明確でない場合でも、グリーンボンド市場の質は希薄化されずに済むと指摘しています。

「グリーンボンドの概念は既に実証済みであり、有効に機能し、普及しているが、同市場は現在岐路に立たされています。グリーンボンド市場は熱意、質の高さ、さらに誠実さを最優先する市場であり続けなればならないと当社は考えます。副次的な事柄によってそれが損なわれることがあってはなりません。トランジションボンドの創設はグリーンボンド市場の信頼性を維持すると同時に低炭素社会・経済の到来を永続させる技術とエネルギーの変化に必要な活動への資金を提供します。」

アクサIMのコア・インベストメンツ部門ヘッドのハンス・ストーターはさらに指摘しています。

「当社は持続可能なファイナンスに向けて積極的な取り組みをすることがアセット・マネージャーとしての責務であると考えます。また、この債券には市場に大きな影響を及ぼす潜在力があり、トランジションボンドの開発において主導的な役割を果たしていきたいと思っています。炭素エネルギーを集約的に利用せざるを得ない企業は、エネルギー消費を減少させ、より持続可能なエネルギー消費に移行する必要があります。当社がこの新しいタイプの債券を提唱し、それを実現するための枠組みの策定を成し遂げたことは、責任あるアセット・マネージャーを追求する当社にとって大きな一歩であるといえます。」 

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