アクサ・インベストメント・マネージャーズ、2019年度スチュワードシップレポートを公表 -環境と社会にプラスの成果をもたらす道筋-
本リリースは、アクサ・インベストメント・マネージャーズが英国現地時間2020年2月13日付で配信したプレスリリースの英語原文を抄訳したものです。なお、英文の原文と翻訳内容に齟齬がある場合には原文が優先します。
- アクサIMが2019年に行なったエンゲージメント(投資対象企業との建設的な対話)の40%以上は、気候変動に関するものでした。1
- アクサIMは、2019年に217の発行体とエンゲージメントを行ない、6,016の株主総会に投票し、64,439の企業決議 に投票しました。2
- 2020年以降、アクサ IM のスチュワードシップ・チームが注目する主要分野には、気候変動、生物多様性の喪失、ダイバーシティ、公衆衛生が含まれます。
アクサ・インベストメント・マネージャーズ (以下、アクサIM) は本日、 「2019年アクティブオーナーシップおよびスチュワードシップに関するレポート」を発表しました。この10年は責任投資が注目を集めてきましたが、次の10年は環境と社会を中心に幾つかの分野において "移行(トランジション)の10年" になる、と本レポートは指摘しています。
アクサIMのインパクト戦略・責任投資のグローバル統括責任者のマット・クリステンセンは、次のように述べています。 「今後10年は、世界的な課題を解決する上で、考え、意気込み、要望を具体的な行動に移していくため、投資および企業コミュニティーの能力が問われるでしょう。 このように企業の行動を促すことで、企業は、株主、ステークホルダー、そして社会全体に対して長期的な価値を創造し続けられるのです 。」
こうしたことから、アクサ IM は、以下のような主要テーマに関する議決権行使により、2020年も投資対象企業のプラスの変化を促します。
- 気候変動: アクサ IM は、運輸業界など TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース) フレームワークの受け入れが遅れている産業の企業へのエンゲージメントに注力することで、機関投資家の気候変動アクション・イニシアチブである「Climate Action 100 +」3 への積極的な関与を継続します。
- 生物多様性の喪失: アクサ IM は、生物多様性の喪失問題へのエンゲージメントを強化する計画です。 企業に対して、生物多様性や種の絶滅に関連した企業行動をさらに注視しかつ開示するように働きかけることで、アクサ IM は、投資先企業および広範な市場でベストプラクティスを促進していきます。
- ダイバーシティ: アクサ IM は、企業の事業分野や事業計画の枠を超えたダイバーシティの推進を促します。また、一部の市場においては、ダイバーシティの水準を高めたり、ダイバーシティ政策の拡大も促していきます。
- 公衆衛生: アクサIM は、発展途上国での医薬品のアクセス改善に関するランキングである「Access to Medicine Index」4 の外部審査委員会における唯一の投資家代表として、公衆衛生問題へのエンゲージメントを強化しています。 このようなエンゲージメントは、投資家が持続可能性の問題に影響を与える重要な方法です。 また、当社は薬価形成および関連した透明性への注視を継続します。
アクサIMのESG調査・エンゲージメント統括責任者である高月擁は、次のように述べています。「人類は21世紀に入り根本的な課題に直面しています。気候変動、生物多様性の喪失、ジェンダーの不平等、ガバナンスの不備に直面する中、世界経済の持続的な繁栄をいかに確保すればいいのでしょうか。」
「アクサ IM では、これらの課題に取り組むために投資家が中心的な役割を果たすことができると考えています。当社にとってアクティブオーナーシップとは、投資家としての権利を最大限に活用し企業と生産的な対話を行うことであり、実質的な違いを生み出しています。 当社は、お客様や社員、そして社会の広範なステークホルダーの長期的な利益を守るために、株式や債券を保有している間、投資先企業を常に注視し、エンゲージメントを行なっていく責務を負っています。」
「当社の意図を単に説明するだけでは不十分で、当社がどのように変化を起こしているのかを正確に示す必要があります。 そのため、本レポートでは、2019年にエンゲージメントを行なった217の発行体の詳細と、当社の取り組みおよびそのポイントを明確に説明しました 。」
アクサIMの「2019年アクティブオーナーシップおよびスチュワードシップに関するレポート」をご覧いただくにあたっては、こちらをクリックしてください。
2018年 | 2019年 | |
---|---|---|
投資対象企業でのアクサIMの株主総会投票数 | 5,932 | 6,016 |
アクサIMが株主総会で経営陣の提案を一部支持しなかった件数 | 2,467 | 2,777 |
アクサIMが支持した決議事項数 | 62,665 | 64,439 |
特に言及がない限り、全てのデータと統計は 、アクサIM が2019年12月31日現在で提供しているものです。
以上
アクサIMについて
アクサ・インベストメント・マネージャーズ(アクサIM)は長期的かつグローバルにわたる多様な資産に対してアクティブな運用を行う資産運用会社であり、投資によってお客様がより良い将来を確保するのに必要なソリューションを提供し、私たちが住む世界にプラスの変化を創造すべく、今日、お客様と共に努力を続けています。2019年12月末時点で約8010億ユーロの運用資産残高を有し、20ヵ国28拠点において2,360名余の従業員を擁し、グローバルな事業を展開しています。アクサIMは世界最大級のフィナンシャル・プロテクションと資産運用グループであるアクサ・グループの一員です。
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