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新型コロナウイルス: コロナ債で感染拡大防止の資金調達に貢献
本コメンタリーは、アクサ・インベストメント・マネージャーズ(アクサ IM)が欧州現地時間2020年5月19日付で配信した英語原文を抄訳したものです。なお、英文の原文と翻訳内容に齟齬がある場合には原文が優先します。
新型コロナウイルス: コロナ債で感染拡大防止の資金調達に貢献
新型コロナウイルスの世界的感染拡大との戦いは、グローバル経済にとって極めて大きなコストとなるでしょう。医療機関、政府、金融機関、企業が危機から回復するためには、数千億ドル規模の資金が必要になると当社は予想しています。国際通貨基金(IMF)は、「新型コロナ危機による2020年から2021年にかけてのグローバルGDPの累積損失額は約9兆ドルに達する可能性があり、これは日本とドイツのGDP合計額よりも大きい」と指摘しています。
- 機関投資家は資本市場を通じた資金調達へのアクセスを確保しているため、回復において重要な役割を担っています。急速に進展する新型コロナ危機の課題は、資金が最も必要とされる場所およびタイミングで供給されることです。
- この課題に対する市場の対応の一つとして、「コロナ債」が浮上しています。新型コロナウイルス対策への資金調達のための債券であるコロナ債の市場は新しく生まれたばかりで、当社では、グリーン・ボンドやソーシャル・ボンドと同様にインパクトを与えうる起債の新たな領域と見ています。コロナ債は、感染拡大が引き起こす、現在および将来の社会問題の解決に貢献するでしょう。
- アクサIMは既に、感染拡大の戦いをサポートするコロナ債に約2億3,000万ユーロ(約278億円)を投資しています。また、発行体が調達資金をどのように感染拡大阻止に使っているのかに関する透明性を確保するための投資フレームワークも確立しました。当社はさらに、結果やインパクトの計測に関するコミットメントも求めています。コロナ債が、ソーシャル・ボンドやサステナビリティ・ボンドの今後の成長も後押しすると当社は考えています。
以上
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