アクサIMを名乗る者からの投資勧誘等にご注意ください。詳細はこちら

グリーンボンドへの投資

  • 2023年3月9日 (5 分で読めます)
サステナブルボンドシリーズ:モジュール2 – グリーンボンドへの投資

サステナブルボンドシリーズのこのモジュールでは、グリーンボンドを取り上げ、それがポートフォリオでどのように活用できるかを見ていきます。

グリーンボンドは、低炭素経済への移行に焦点を置くプロジェクトに融資するものです。グリーンボンドが対象とするプロジェクトはかなり広域にわたる可能性がありますが、大半がグリーンビルディング、持続可能な生態系、低炭素輸送、スマートエネルギーソリューションという環境テーマのいずれかに属します。


最初のグリーンボンドは2007年に欧州投資銀行により発行されましたが、2015年時点でもまだニッチ(すき間市場)投資と見られていました。気候変動の影響がますます顕著になり、透明性を求める規制上の要件が増大していることから、政府、企業、投資家はグリーンボンドに注目し始めました。グリーンボンドがネットゼロ投資の資金調達に非常に適切な手段と見られていることは、各国政府が依然としてこういったプロジェクトにグリーンボンドを利用している事実が証明しています。すでに20カ国以上がグリーンボンドを発行しており、オーストリアやカナダが2022年に新たに加わりました。

このアセットクラスは、わずか数年の間に急速に拡大し、時価総額は1兆ドルを超えています。発行体は以前は2~3の国際機関および公益事業だったのが、600を超えるまでになり、このうち企業や金融機関が半数以上を占めます。グリーンボンド発行は、新たなセクターの参入と地域の多様化がもたらされており、2022年もこのトレンドは続き、100を超える新規発行体が市場に参入しています。

このアセットクラスの重要な点は透明性および成果主導プロセスであり、これは債券ユニバースにあってはサステナブルボンドに独特の側面です。これは、投資家がプロジェクトの重要業績評価指標(KPI)に関する詳細な報告書にアクセスできるため、プロジェクトのグリーン性を評価し、環境への効果を測定できることを意味します。

低炭素経済への移行に対する資金需要に資本を向ける中で、グリーンボンドが先導的役割を果たしていることは、データ分析でもまた明らかになっています。当社では、グリーンボンドが融資しているプロジェクトの炭素集約度を評価し、これら債券の炭素集約度が発行体の半分以上であることを確認しました。これは、グリーンボンドがその発行体のネットゼロへの道程を支援する上での信頼性を確証していると当社は見ています。

グリーンボンドは、環境へのポジティブな成果を反映する投資を投資家に提供するだけでなく、バランスの取れたリスクプロファイル(金利に対して従来の債券ユニバースと相対的に類似の感応度をもち、国債・準国債と社債が半々となる信用度の高い市場)により、従来の債券ユニバースに代わりえる信頼性の高い資産となる可能性があります。

グリーンボンドは、そのポジティブなインパクトおよび多様化により、投資対象として魅力的なアセットクラスであると当社は考えます。しかしながら、すべてのグリーンボンドが同じではなく、プロジェクトが主要な基準を満たし、発行体のサステナブル戦略を反映している債券のみでポートフォリオが構成されていることを確認することが重要です。アクサ IM では、国際資本市場協会(ICMA)のサステナブルボンドに関する指針を参照し、適格な投資を定義・モニターする当社独自のサステナブルボンドフレームワークを作成しました。この適格基準はサステナブル戦略、プロジェクトのタイプや透明性などの要素を検討するものです。

(オリジナル記事は3月1日に掲載されました。こちらをご覧ください。)

    ご留意事項

    本ページは情報提供のみを目的としており、特定の有価証券やアクサ・インベストメント・マネージャーズまたはその関連会社による投資、商品またはサービスを購入または売却するオファーを構成するものではなく、またこれらは勧誘、投資、法的または税務アドバイスとして考慮すべきではありません。本資料で説明された戦略は、管轄区域または特定のタイプの投資家によってはご利用できない可能性があります。本資料で提示された意見、推計および予測は掲載時の主観的なものであり、予告なしに変更される可能性があります。予測が現実になるという保証はありません。本資料に記載されている情報に依拠するか否かについては、読者の独自の判断に委ねられています。本資料には投資判断に必要な十分な情報は含まれていません。

    投資リスクおよび費用について
    当社が提供する戦略は、主に有価証券への投資を行いますが、当該有価証券の価格の下落により、投資元本を割り込むおそれがあります。また、外貨建資産に投資する場合には、為替の変動によっては投資元本を割り込むおそれがあります。したがって、お客様の投資元本は保証されているものではなく、運用の結果生じた利益および損失はすべてお客様に帰属します。
    また、当社の投資運用業務に係る報酬額およびその他費用は、お客様の運用資産の額や運用戦略(方針)等によって異なりますので、その合計額を表示することはできません。また、運用資産において行う有価証券等の取引に伴う売買手数料等はお客様の負担となります。

    アクサ・インベストメント・マネージャーズ株式会社
    金融商品取引業者 登録番号: 関東財務局長(金商) 第16号
    加入協会: 一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人投資信託協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会、日本証券業協会

    お問い合わせ先:TOKYOMARKETING@axa-im.com

    ページトップへ