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クリーンエネルギーが今注目される理由

  • 2022年8月18日 (5 分で読めます)

「猛烈な熱波が、欧州の逼迫したエネルギーシステムを大きく混乱させている」1 。 これは、英国記録史上で最も暑い日となった今年7月19日の翌日に私が読んだ、英フィナンシャル・タイムズ紙のひとつの見出しに過ぎません。その日の最高気温はリンカンシャー州のコニングスビーで記録された40.3度でした。天候の短期的なばらつきを長期的な気候のトレンドと混同しないよう注意すべきではありますが、英国気象庁によるおよそ150の科学的特性調査では、人類が引き起こしている気候変動が、異常気象事象の増加の原因となっていることが指摘されています。以下のチャートは異常熱波に関するデータを簡略化したものです。

英国で記録された最高気温トップ10

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出所:BBC、英国気象庁、2022年7月2

気候変動は、平均気温の上昇、干ばつの長期化や深刻化、過度の集中豪雨といった異常気象を生んでいます。

気候変動に関して炭素排出量が要因の一つと究明されており、増加しているクリーンエネルギーへの投資がこれからも重要であることは、異常気象の発生頻度が如実に示唆しています。興味深いことに、上述のフィナンシャル・タイムズ記事は、異常気象による熱波が主に空調機器の需要増で電力需要を押し上げ、その一方で、原子炉冷却に使用される河川水の温度上昇が原子力発電量を逼迫させ、干ばつにより最適な水力発電に必要な水量が得られなくなるといったメカニズムを明らかにしています。この不運な状況はフランスやスイスなどの国々に打撃を与え、これらの国々は電力需要を満たすために、汚染度の高い石炭や天然ガスによる発電を増やすことになりそうです。これは残念な負のフィードバック・ループが作動してしまっていることを表します。下のグラフは、被害をもたらす気象関連イベントの頻度が近年どれだけ上がっているかを表します。

被害をもたらす気象関連イベントの推移

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出所:Munich RE、Met Office、2022年7月

これは中長期的に、クリーンエネルギー(風力、太陽、バッテリーなど)の拡大に有利に働くと当社は考えます。最近の物流・原材料関連のコスト上昇といった、短期的な景気循環要因があるにしても、クリーンエネルギー・テーマへの追い風は、関連セクターの構造的成長を推し進めると考えます。再生可能エネルギーの成長を予測しているブルームバーグ・ニューエナジー・ファイナンスは、クリーンエネルギー分野の引き続き力強い成長を予想しています。下のグラフは、風力・太陽による発電設備の増加予想を示したものです。2022年から2030年にかけて、風力発電設備は年間約50%、太陽光発電設備は同約85%増加すると予測されています。

風力発電設備の年間増加量(単位:ギガワット)

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太陽光発電設備の年間増加量(単位:ギガワット)

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出所:Bloomberg New Energy Finance, 2022年7月

風力および太陽光の発電テクノロジーは、すでに他をしのぐ経済的効果(化石燃料を使用した発電と比較したコスト総額の低さ)、効率性とテクノロジーの継続的改良、今後も見込める政府からの政策支援により、成長がけん引されると当社は考えます。このような背景から、風力・太陽光発電セクターでは、平均よりも優れたパフォーマンスを上げる銘柄を見出せると当社は考えています。

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