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短期デュレーション債券戦略を流動性のツールとして活用

  • 2024年5月29日 (5 分で読めます)
主なポイント
短期デュレーション債券戦略は、投資家が流動性ポートフォリオのパフォーマンスを向上させたい場合の選択肢の一つ
短期デュレーション債券のポートフォリオ属性を見ると、キャッシュと長期デュレーション債券戦略の橋渡しの役割を果たす可能性がある
短期デュレーション債券戦略は、政策金利の引き下げによって国債利回りが低下する際には、恩恵を受けると考えられる

近年の比較的高い金利に応じてキャッシュ保有比率が多くなっている投資家にとって、利下げに備えて保有するキャッシュをどのように配分していくかを考える時期に来ていると思われます。リスクを抑えながらも流動性ポートフォリオのパフォーマンスを高めたい投資家にとって、短期デュレーション債券戦略を検討する機会になっていると見ています。

短期デュレーション債券戦略 – キャッシュ・リターンを向上するための有力な代替手段

短期デュレーション債券は典型的には5年以内に償還するものであり、保有するキャッシュと長期デュレーション債券投資との橋渡しとなる可能性があります。短期デュレーション債券戦略は、キャッシュよりリスクは高いものの、高めのリターンの可能性、限定的なボラティリティと、高い流動性という特徴から、ポートフォリオの流動性部分として魅力ある検討対象となり得ます。

短期デュレーション債券戦略には、特に流動性管理のためのツールとして機能する上で、以下の特性があります。

  • 比較的低いボラティリティ:短期デュレーション債券戦略は長期デュレーション債券戦略と比較して価格変動幅が小さくなる傾向があります。その為に、キャッシュ流動性戦略の有力な代替戦略になる可能性があります。
  • 自然な流動性の供給 : 短期デュレーション債券は償還を迎えると、元本が投資家に戻されて、自然と流動性を供給することになります。この償還による元本回収は、売買を行い、追加コストを支払うという必要が無い為に、ポートフォリオのパフォーマンスにはプラスの効果があります。
  • 額面価格に収れん : 債券が額面を下回る価格で取引されている場合には、債券元本が償還時に額面で戻される為、額面に収れんする機会には投資妙味があります。この機会は、中央銀行が利上げを行う時でさえ、リターンを向上させる可能性があります。

短期デュレーション債券戦略に肯定的な理由

執筆当時、国債のイールド・カーブ(金利曲線)が逆に傾き(短期部分が高く、長期部分が低い)、クレジット・カーブ(残存期間ごとのクレジット・スプレッド(信用力の格差による利回り格差)を並べた曲線)が平坦であり、利回りのバリュエーションが比較的割安の水準にあることから、当社グループは依然として、短期デュレーション戦略に投資機会があると見ています。下記の国債イールド・カーブのグラフに見られるように、短期デュレーション戦略に投資することによって、投資家は、デュレーション・リスクを低減しつつ、利回りを最大化できる可能性があります。

国債イールド・カーブ
出所: アクサIM、ブルムバーグ。2024年4月30日現在

短期デュレーション債券戦略は、今回の金利上昇局面で耐性の強さを示しており、デュレーションが長めの債券戦略と比較すると、比較的良好なリターンを上げていました。今回の金利上昇局面は頂点に達し、欧米の中央銀行は利下げを始める可能性があります。その場合には、キャッシュ金利が低下することになります。そうなると、キャッシュの投資を多くしたままにしておくことは、機会損失を被ると考えられます。というのも、短期デュレーション債券戦略は、利下げを受けて国債利回りが低下し価格が上昇する恩恵を受けて、キャッシュをアウトパフォームすると考えられるからです。 

さらに、アクティブ運用を選択すると、デフォルト・リスクの軽減、強制売却の回避、慎重な債券選択による利回り向上の可能性など、追加的な利点があります。投資家は、短期デュレーション債券戦略を、伝統的な債券投資戦略としてではなくキャッシュ流動性戦略として考慮することによって、ポートフォリオの構成を最適化できると見ています。

過去の実績は将来の成果を保証するものではありません。

(オリジナル記事は5月27日に掲載されました。こちらをご覧ください。)

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