クリーンテック戦略月次レター:EU、野心的な排出削減追求
7月の世界株式市場は続騰し、5月後半に始まったバリュー株に対するグロース株のアウトパフォームが続きました。クリーンテック戦略ポートフォリオのパフォーマンスは世界株式(MSCI ACWI、米ドルベース)に対して横ばいで推移しました。
なお7月は気候変動に関して世界的に様々な動きがあり、クリーンテック戦略の今後や気候変動関連投資に影響を与えそうです。
EU、「Fit for 55」政策パッケージを発表
欧州連合(EU)の欧州委員会は、2030年までに温室効果ガス排出量を1990年の水準から55%削減するという目標を達成するため、野心的な「Fit for 55」政策パッケージを発表しました。これは、脱炭素化と経済成長の両立を目指す「欧州グリーンディール」の根幹となります。全般的に既存の環境規制目標はいっそう厳格化され、さらに建物や航空関連なども新たな規制対象となります。
Fit for 55パッケージには、EUの革新的な排出権取引スキームの拡張、炭素国境調整メカニズムの導入が含まれています。また、自動車に対する排出制限強化、航空燃料への課税、再生可能エネルギーの利用拡大目標も打ち出しています。このため、気候変動対策関連の投資がさらに促進される見込みです。
クリーンテック戦略月次レター(2021年7月の振り返り)をご覧ください。
EU、野心的な排出削減追求
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